Cetus3Dの自重落下を抑える改造

背景

Cetus3Dはリニアガイドを使用していることもあり、各軸の重量がそこそこあります。
それもあり、ステッピングモータに力が入っていないときはZ軸よりも先の部分が自重で落下していきます。
こんな感じ

それによって問題が発生するかと言われれば、何もありません。
しいて上げればノズル先端が毎回ベッドに接触している状況になってしまうので若干摩耗したりつぶれてしまう可能性があることでしょうか。ほぼないと思うけど....。

まあ、気にはなってしまうので直せるなら直します。

手段

最初はカウンターウェイトをつけようかと思っていたのですが、Cetus3Dはバランスがあまりよくないことと、コンパクトや軽量が売りのCetus3Dを重くしてしまうのはどうかと思ったので止めました。
代わりに定荷重ばねを使って上に引き上げる構造を作ることにしました。

定荷重ばねの力の選定

定荷重ばねの荷重をどれくらいにするかを決めるために重量計でヘッドの落ちる荷重を測ってみました。

結果736gでした。
思ったより重いですね。

ここら辺の荷重のものを探します。
無負荷の状態でZ軸を動かすと結構重いので、多少ずれていても摩擦で落ちてくることはないでしょう。

そして選んだのがこれ。
www.monotaro.com
荷重が0.98N=1kgfなので誤差は270gfです。
誤差が割とでかい気もするけど、選定がめんどくさかったし安かったのでこれを選びました。

つけた

部品が届いたので取り付け部品を造形して取り付けました。
こんな感じ....。

右側は取り付け用のパーツです。
想定通り、自重で落ちないようになりました。

この状態で何度かプリントしてみましたが、問題ありませんでした。
完璧に動作しています。満足....。

取り付けパーツデータ配布

3DデータはThingiverseで配布しておきます。
良かったらどうぞ
www.thingiverse.com