アルミの黒染めにトライ
アルミで鉄の黒染めみたいな色を出せないかなと思ってやってみました。
黒染め剤
使うのはこれ
Aluminum Black Metal Finish Birchwood
アルミニウム ブラック メタルフィニッシュ バーチウッド製
自分は楽天から購入しました。
item.rakuten.co.jp
エアガン界隈で使われている物みたいですね
含有物
詳細には書いていないですが、
- 亜セレン酸
- フッ化ホウ素酸
が含まれていると記載されています。
そのため毒性が高いようで、皮膚につかないようにして、保護手袋と保護メガネをつけろとの指示があります。
吸引するのも良くなさそうなので、マスクもしておいたほうがいいと思います。
正式手順
容器には下記のような手順で記載されています。
- クリーナー、ディクリーザー、変性アルコールで洗浄した後に、冷水で洗浄する
- 表面の酸化物を除去するために細かいスチールウールでやする
- 再度洗浄し、すすぐ。
- 含水綿棒でアルミニウムブラックを塗布する
- 1分間放置する。
- 冷水で洗い流し、乾拭きする。
- 柔らかく清潔な布で軽く磨く
- ガンストックワックス、またはオイルを塗布します。
今回はありものの道具でやるため適当に省略したりします。(洗浄は中性洗剤でやったり)
テスト1
サンプルは
- 無加工サンプル
- 金たわしで1分ほど研磨したサンプル
の2パターンでテストします。
黒染め前研磨
結構雑に研磨しました。
黒染め後
※やすりって書いてるほうが研磨品
研磨品は結構きれいに染まってました。
色合いは炭に近い色合いで、アルマイトのような光沢感は無く、良好です。
塗装時間も一瞬で、5秒くらいで色が既に付いていました。
未研磨品はぱっと見良さそうですが、溶液を弾いているような感覚で、光に反射させるといまいちなのが分かります。
歯ブラシで擦ってみた後
耐久性を軽く見るために、歯ブラシで擦ってみました。
若干色落ちしたかなとは思います。
研磨無しのほうが色落ち具合は大きいです。
研磨有りのほうも色落ちしていますが、これはどちらかというと研磨の具合が悪いためな気がします。
なぜなら、先端のしっかり研磨できているところはほぼ落ちていないからです。
爪で擦ってみた後
爪で擦っただけでは影響なしです。
正直禿げると思っていたので、意外でした。
金たわしで軽く擦る
塗装対象を固定せずに金たわしでシャッシャッって軽く擦るというか撫でるようにしてみました。
流石に剥げましたが、エッジや根本の事前研磨がしっかりと行えていない部分がメインで剥げているだけで、先端とかのしっかり事前研磨できていた部分は禿げませんでした。
これはだいぶ意外です。
金たわしで力を入れて擦る
流石に無理でした。しっかりと全部剥げました。
まあ、これは無理だと分かってやったテストなので言うことはないです。
テスト2
酸化被膜はパイプフィニッシュで剥離でき、スマット除去はサンポールで除去できるとのことなのでテストしてみます。
サクッと結果だけ書きますと、
研磨と無研磨の中間くらいの出来栄えになりました。
均一に染まってますが、所々下地が見えており、色が薄い感じになっています。
なぜかパイプユニッシュ+サンポール品のほうが塗装がいまいちでした。むしろ念入りに処理したのですが.....。
結論
利便性:やすって溶液につけるだけという、かなり簡単な処理のため、かなり良い
色:炭っぽい色で光沢は無し
均一性:やすりの均一さに依存するので、微妙。ムラ無くするためにはかなり念入りにやする必要があるというのが感想
自分の用途的にはいまいちかなぁという印象です。
私はもっと手軽に色を付けたいと思うので、それなら普通に塗装するかなぁというのが所感です。
もう少し前処理とかに知識があれば違うかもしれませんが、私は全く知識がないのでここまでです。