eagleでショートカットキーを設定しよう
Eagleにはショートカットキーを設定する機能があります。
設定する方法は2つあるので、両方紹介します。
方法1 eagle.scrから設定
eagle.scrはeagleを起動したときに実行されるスクリプトファイルで、
一つ目はここにショートカットを設定するコマンドを書き込む方法です。
eagle.scrの場所はデフォルトでは、ドキュメント/eagle/scripts
のフォルダにあると思います。
eagleのスクリプトファイルで実行できるコマンドはいくつか用意されていて、詳細を知りたい方はEditor Commandsを見て下さい。
ショートカットの設定はASSIGNコマンドを使用します。具体的には、
ASSIGN <設定したいショートカットキー> <設定したいコマンド>;
と書きます。例えば、
ASSIGN F7 MOVE;
とするとF7キーでMoveのショートカットを実行することができます。
ショートカットキーは
F1~F12、A~Z、0~9、Backspaceに加えて、修飾キーShift、Ctrl、Altが使うことができ、
ASSIGN Alt+A MOVE; ASSIGN Ctrl+R ROUTE; ASSIGN Ctrl+Shift+C COPY;
といった具合です。
余談ですが、ショートカットを試行錯誤するうえでいちいちeagleを再起動するのでは無駄なので、 のExecute Scriptからeagle.scr(.scrは省略して表示されてる)を選択するとよいです。
方法2 Options>Assignから設定
boardもしくはSchematicを開いて上部のOptions>Assignを開きます。
すると新しいウィンドウに現在の設定されているショートカットキーの一覧が表示され、Newを押すことで新しく設定できます。ショートカットキーはGUIで設定できるため、多少便利かもしれません。
おすすめのショートカットコマンド
個人的に便利だと思うコマンドは グリッドのサイズや表示を設定するGRIDコマンドと、表示するレイヤーを制御できるDISPLAYコマンドです。
GRID
ASSIGN Alt+G 'GRID mm 1 5 LINE ON';
とするとAlt+Gキーで
1mmグリッドサイズ、1mmx5のグリッドの表示、表示はLINEで、グリッド表示をON
という設定にできます。
DISPLAY
ASSIGN Alt+B 'DISPLAY -1 16'; ASSIGN Alt+T 'DISPLAY 1 -16';
とするとAlt+Bで1番(Top)レイヤーを非表示にし、16番(Bottom)レイヤーを表示にします。
逆にAlt+Tだと、1番(Top)レイヤーを表示し、16番(Bottom)レイヤーを非表示にします。
本当におすすめしたいコマンドは、レイヤーの表示をトグル的に切り替えたり、polygonをRipupしてベタパターンを非表示にしたりするショートカットなのですが、これらは別のulpファイルを引っ張ってこないとできないため、それは次の記事に回したいと思います。