Cetus3DでSlic3rを使ってみる

Why

Cetus3Dの純正スライサーはupStudioなのですが、こいつはシンプルな反面、いろいろ融通が利かないところがあるので、他のスライサーを使ってみたいと思ったしだいです。
あと、Slic3rはオープンソースで、新しいインフィルの形状を使えたりするらしいので、試してみたかったのです。

環境

  • Cetus3D MK3 Extend
  • PLAフィラメント
  • ヒートベッド無し

How

upStudioはGコードが読み込めるので(最近知った)、Slic3rでGコードを吐き出して読み込ませます。
Cetus3Dに合わせた設定に関しては先駆者がいましたので、そのまま使いました。

https://www.thingiverse.com/thing:3045287/files

  1. Thingiverseからダウンロードします。
  2. Slic3rのload configから、Cetus_mkII_Slic3r.iniを読み込ませます。
  3. Printer Settings → Custom G-code → Start G-code → 
    G1 Z-172.9; it moves to the height Z (VALUE HEIGHT CETUS STUDIO)
    M206 Z-172.9; Set coordinates '0' to this height 'Z'
    の数値(172.9のところ)を調整します。
    UpStudioのベッド高さの数値そのままを入力すればよいです。
  4. Gコードを吐き出したら、UpStudioの+ボタン → モデルを追加 からGコードを読み込ませます。
    読み込ませたら即実行されるので、注意です。

サポートの設定について

Slic3rを使うのは初めてだったので、サポートの付け方が分からなかったので、メモを残します。

  • サポートを付ける --- Print Settings → Support material → Generate support material をON
  • ベッド以外からもサポートを生やす --- Print Settings → Support material → Options for support material and raft → Support on build plate only をOFF
  • ブリッジ許可 --- Print Settings → Support material → Options for support material and raft → Don't support bridges をOFF

これでおおむねUpStudioと同じようなサポートの付き方になるかと思います。

Result

結論、かなり普通に使えました。
しかし造形物の仕上がりは今一つでした。
どの部分がというと、サポート材のところです。
部材の下につくサポート材は同じように剥がれたのですが、部材の上につくサポート材はきれいに剥がれませんでした。
一つしか作っていませんので、まだ何とも言えないのですが、Cetusでも普通に使えるということが分かっただけで十分です。

難点としては、ヒートベッドはupStudioでないと使えないという話があることです。
ABSを使うならヒートベッドは必須なので、もし使えないならかなりの欠点です。