ユーザーパラメータ機能で形状をカスタマイズ可能なノブナットを作ってみた(Fusion360)

Fusion360のユーザーパラメータの機能

Fusion360の機能の一つに、ユーザーパラメータという機能がある。
表に書き込んだパラメータと、モデル作成時に使用したパラメータをリンクさせて、簡単にパラメータの調整ができる機能だ。
これをすることで、使用者（モデル作成者とは別）はどのような順序でモデルが作り上げられているかを知らなくても、表の寸法を変更するだけで、好きなパラメータのモデルを取得することができる。

少し気になっていたので、簡単なものを作ってみた。
作るものは手で締めるナットだ。3Dプリンターで作ったネジに使われているのをよく見るアレだ。

立体的な曲線があり、六角ナットほど簡単に作れないので、簡単にいろいろなサイズを作れる仕組みがあれば便利だなと思った次第である。

作ってみた

作ったものは以下のリンクである。
厚さ、外形、内径、突起の数を設定できるようになっている。

a360.co

表の数値を変えるだけで以下のようなものを簡単に作ることができる

寸法は式で表現しなければならない都合上、うまく表現できない部分も出てきてしまう。例えば、寸法に閾値を設定することや、2つの寸法のうち大きいほうを採用するなどである。
現に、このモデルはナットと言っているのにねじ部分がないのだが、これはねじ部分をユーザーパラメータで変更できないためである。そのためユーザーに手動でネジをつけてもらうことになっている。
あと、あまりに薄くすると、フィレット部分でエラーが出たりしてしまう。

できないことはもちろんあるのだが、モデルを作るのも、パラメータを変更するのも簡単なので、かなり複雑でないものや、用途がそこまで広くないものなら十分に対応できると思う。
いろいろなサイズのものを頻繁に作ったりすることがあるのなら、一つこのモデルを作ってしまったほうが効率がいいこともあるのかもしれない。